財団紹介

原総合知的通信システム基金 財団の紹介
コンピュータ・サイエンス分野とバイオ・サイエンス分野は比較的近い将来、融合し、ある部分では切っても切れないひとつの研究領域へと進化発展していくものと考えられます。
“Computing is Networking”という言葉がありますように、コンピュータの原理を掘り下げていくと、ネットワーク通信の理論そのものに突き当たって参ります。
そしてより人間社会に役立つコンピュータの研究を進めていくとなると、電気信号の伝達理論である神経のメカニズム、細胞間の通信メカニズム、遺伝子間の複合通信の仕組みを解明していくことが必然となっていきます。正にバイオテクノロジーやライフサイエンスの領域にコンピュータ・サイエンスが通信という不変の原理として融合していく訳です。こうした原理を解明することができれば、バイオテクノロジーの分野でも、今迄不治の病とされていた難病の原因解明が行われたり、また、コンピュータテクノロジーの分野でも、より人間に近い、使い易いシステムが出来上がっていくことになるでしょう。
原財団は、コンピュータとバイオをつなぐ、総合知的通信システム領域において、秀でた基礎研究をしている研究者に対する助成(フェローシップ)を行うことを事業の一つとしております。また、アライアンス フォーラムを米国アライアンスフォーラム財団と共催で開催し、国際交流の促進に貢献するとともに、TMO(Technology Marketing Office)の推進を行い、国境を越えた産・学・官の間のアライアンスに貢献していきたいと考えています。